「SEO対策済みのWordPressテンプレートと言っても、たくさんあって選び方がわからない」
そんな人のために、有料のもの、無料のものの中でも優れたものを厳選し、どんな特徴があってどんな人に向いているのかを説明したいと思います。
私の経験上、「どのテンプレートを使うか」はSEO対策においては非常に影響力が高いです。
テンプレートだけで順位が上下することも十分にあります。
例えばAというテンプレートを使っていたとして
あえて、A⇒B⇒Aという風にしてテンプレートを3か月ぐらいの期間変更して実験してみましたが、Bに変更して落ちたPVと順位はAのテンプレートに戻すと戻りました。
あとはサポートの親切さも実験したりしました。
バナナアッシュという名前を使うと比較的、質問に対する答えが早いので、初心者アフィリエイターさんに頼んで質問してもらったりすると明らかに対応が遅かったりする有料テンプレートもありました。
今回は「SEO最強」と言われるあのWordPressテーマについては、「なぜSEOに強いのか」を
既存の解説では、ほとんど触れられていないポイントを付け加えて説明しています。
では、まず最初に、「どのWordPressテーマが優れているのか」一刻も早く知りたい人のために、ランキングを掲載し、その後、各テンプレートについてのくわしい説明に入っていこうと思います。
目次
- 1 SEO対策済みWordPressテンプレートランキング
- 2 WordPressテンプレートの選び方4+3のポイント
- 3 WordPressテンプレートは有料と無料で何が違う?
- 4 SEO対策済みWordPressテンプレートとは?
- 5 【有料編】おすすめのSEO対策済みWordPressテンプレート
- 6 【無料編】おすすめのSEO対策済みWordPressテンプレート
- 7 おすすめのテンプレートまとめ
SEO対策済みWordPressテンプレートランキング
まずは有名なWordPressテンプレートをおすすめ順に並べて紹介します。
以下の2点を特に重視しています。
- SEO対策
- 記事作成の利便性
ですので、他の視点からすれば、順位が入れ替わってもおかしくないということです。
どれもそれぞれ長所のある、よいテンプレートですから。
有料テンプレートと無料テンプレートをSランク~Bランクに分けましたが、
それぞれ「有料の中での」「無料の中での」ランク付けです。
有料のものと無料のものを比べる場合は、無料の方を1~2ランク程度下げて考えるとよいと思います。
また、どうしても当記事執筆者の「好み」も入ってしまいますので、その点ご理解ください。
※当記事では「テンプレート=テーマ」として説明を進めていきます。
有料WordPressテーマ
【Sランク】
賢威
THE THOR
【Aランク】
Diver
AFFINGER5(WING)
JIN
SANGO
Seal ver1.5
【Bランク】
SWALLOW
TCD
「え? 賢威なんてもう古いでしょ? なぜトップなの?」
と思った人もいるかも知れませんが、その理由については後ほど詳しく説明します。
【番外】
SIRIUS
そもそもシリウスはWordPressテーマではありませんので他のテーマと同じように比較することはできませんが、WordPressとHTMLサイトのメリット・デメリットを確認するために取り上げます。
無料WordPressテーマ
【Sランク】
Cocoon
【Aランク】
Luxeritas
LION MEDIA
【Bランク】
Godios
Gush
コクーンは無料テーマの中では多機能性で群を抜いています。
また、SEO対策もしっかりなされていますし、表示速度も非常に速いです。
WordPressテンプレートの選び方4+3のポイント
WordPressのテンプレートを選ぶ場合、まずは
「深刻なエラーがでたりするかどうか」
を調べてみることが大事です。
過去に深刻なエラーが発生したことがあるかどうかは、検索して調べてみるとわかると思います。
まれに、「このテンプレートに替えたらGoogleからインデックス削除されてしまった」などという致命的なものもありますので、軽視すべきではありません。
この記事で紹介しているテーマには、そんな致命的エラーはありませんが、微妙なエラーが出るものもありますので、それについては後で触れようと思います。
次に、
「情報が多いかどうか」
これも大事です。
なぜなら、テンプレートを使っていて何か困ったことが起きた場合、情報がまったくないのでは解決が非常に難しくなってしまうからです。
情報が多いかどうかも、そのWordPressテンプレートの名前を検索してみればわかります。
情報が多いテンプレートは、検索結果がたくさん出てきますので。
「情報が多いかどうか」に関係することで、
「日本語で利用できるか」
「日本語の説明があるか」というのも大事ですね。
英語が得意、英語で使う予定、というのであれば問題ありませんが、英語が苦手であれば苦痛を味わうことになるでしょう。
それからもちろん、有料のWordPressテーマであれば「サポートがしっかりしているかどうか」も注意すべき点です。
無料のテーマにサポートまで求めるのは欲張りすぎですけど。
- ひどいエラーがないか
- 情報は多いか
- 日本語の説明があるか
- サポートはしっかりしているか(有料の場合)
以上の条件を踏まえた上で、あとは
- 自分の用途に合うか
- 自分の好みに合うか
- 自分の知識やスキルで十分利用できるか
というところをチェックするといいです。
用途に関しては、たとえば、
「自分はひたすら文章を書きたいだけだから文字装飾なんてしない」
なんて人が、入力補助機能の豪華なテンプレートを買っても宝の持ち腐れとなります。
「好み」は主にデザインに対するものです。
最後の「自分の知識やスキルで十分利用できるか」については、有料でサポートがしっかりしているテンプレートであれば心配は要りません。
WordPressテンプレートは有料と無料で何が違う?
HTMLのソースコードから見た内的SEOについては、有名なWordPressテンプレートであれば、できることはほとんどやってしまっていて、それほど大きな差はありません。
では、有料のものに価値がないのかと言うとそうではありません。
有料のWordPressテーマと、無料のものとで特に違う点は以下の3つです。
- サポート
- 機能の豊富さ
- デザインの多様性
サポートに違いがあるのは当然ですよね。
無料でテンプレートを配布してもらって、さらに十分なサポートまで・・・というのは無理な相談でしょう。
機能については、サイト全体のカスタマイズや、記事作成の際の入力補助などで、有料テーマの方が多くの便利な機能を持っているのが普通です。
デザインについては、有料テーマの場合、インストールするだけで特にいじらなくてもきれいなものもありますし、簡単にデザインを「着せ替え」できるものも多いです。
無料の場合はシンプルなデザインひとつだけ、あとは自分で工夫してください、というものが多いです。
ということで、
- 「十分なサポートを受けたい」
- 「気軽に質問できる環境がほしい」
- 「手軽に見栄えの良いページを作りたい」
そんな場合は有料のテンプレートを選ぶとよいでしょう。
SEO対策済みWordPressテンプレートとは?
「SEO対策がされている」
テンプレートと聞いてすぐ思い浮かぶのは、
「HTMLとかCSSとかがパーフェクトなのかな」
なんてことですが、その点に関しては、SEO対策を謳っているWordPressテーマであればほとんどがクリアしています。
だからその点だけだとほとんど差がつきません。
SEOに強くなるためにはさらなる工夫が必要です。
クローラビリティが高い
これも内的SEOに含まれます。
ウェブページはGooglebot(クローラー)にクロールされなければ、Googleに認識してもらえませんので、クローラビリティは大事です。
簡潔なサイト構造にしたり、内部リンクを効果的に配置するなどしてクローラビリティを高めるのですが、この点についても多くのテンプレートはクリアしているところです。
表示速度が速い
表示速度は検索結果に影響を与えるとGoogleも明言していますので、速いに越したことはありません。
遅すぎる→SEO的にマイナス
という機械的評価もありますが、
遅すぎる→訪問者がすぐに離脱する→SEO的にマイナス
というユーザーの行動を介した評価もあるでしょう。
ただ、コンテンツの作り方によってページの表示速度なんていくらでも遅くなってしまいます。
だから、SEO対策を謳っているWordPressテーマに限れば、テンプレート自体の表示速度の影響は小さいでしょう。
ユーザービリティが高い
サイトのユーザービリティとは、簡単に言えば「閲覧のしやすさ」です。
これは上述の
「サイト構造」
「内部リンク」
「表示速度」も大事ですが
「デザイン」の影響も大きいです。
これらの要素が相まって、
- 「わかりやすい」
- 「使いやすい」
- 「長居したくなる」
- 「また訪問したくなる」
サイトが実現します。
そういうサイトであればSEO評価も高まりやすいですから、SEO対策済みテンプレートと言うからにはユーザビリティも重視していなければなりません。
ユーザービリティに関連して「モバイルファースト」ということが言われます。
スマートフォンでの閲覧者が過半となっている現在では、
「スマートフォンでのユーザービリティを第一に考えてサイトを作りましょう」ということです。
これに関しては、現在はほとんどのWordPressテーマが「レスポンシブデザイン」を取り入れています。
※「レスポンシブデザイン」とは、どんな大きさの画面でも問題なく表示されるようなサイトデザインのことです。
むしろモバイル端末に対応していないテンプレートを探すほうが難しい状況ですので、心配は要らないでしょう。
ページ(記事)作成を助けてくれる
手軽に
「わかりやすい」「読みやすい」
ページを作ることができるなら、ユーザービリティの高いページを作っていくスピードも速くなります。
となると、SEO的に強いサイトが育てやすいということになります。
ですので、ページ作成の利便性が高いテンプレートのほうが、長い目で見るとSEO的に有利ということになります。
知識を与えてくれる
いくらWordPressテーマ自体の表示速度が速かろうと、ユーザビリティが高かろうと、コンテンツの作り方次第ですべてぶち壊しになることもあります。
HTMLやCSSがパーフェクトであっても、使い方次第でGoogleからペナルティを受けることだって・・・よくある話です。
ですので結局は、コンテンツ作成やSEOに関する知識が重要ということになります。
そこが空っぽであれば、どんな優秀なWordPressテンプレートも無意味となります。
「でもそんな知識なんて、WordPressテンプレートから得られるものじゃないでしょ?」
と思ったかもしれません。
普通はそのとおりなのですが、WordPressテンプレートを買うと知識もセットでついてくるものがないわけではありません。
【有料編】おすすめのSEO対策済みWordPressテンプレート
ここからは上記ランキングで紹介したWordPressテンプレートを一つ一つ見ていきます。
- SEO対策
- 表示速度
- デザイン
- カスタマイズ
- 記事作成
- 情報量
- サポート
この7つの点についてS~Bで評価し、加えて、長所として
そのWordPressテーマが持つ長所の中でも「最も目立っているもの」を記します。
それからAMP、PWA
これらに対応しているかどうかも表記しました。
ちなみに
「表示速度」はGoogleのPageSpeed Insightsで低いスコアが出てしまったものもありますが、実際にスマートフォンでアクセスしてみるとストレスは感じない、というパターンがほとんどです。
「記事作成」というのは、記事を作る際の入力補助機能がどれくらい便利か、というところを見ます。
「情報量」というのは、そのWordPressテンプレートを使っていて何か困った時に、「検索してどれくらい情報を見つかるのか」ということです。
「AMP」というのはWEBページのデータを、Googleのサーバーにキャッシュさせて、そのキャッシュされたものを表示させることで、モバイル端末での表示速度を上げようという仕組みです。
「PWA」はWEBサイトをアプリのようにモバイル端末にインストールすることで、閲覧しやすくしようという仕組みです。
AMPもPWAもまだ新しく、エラーも多いですので、WordPressテンプレート自体の表示速度が速いのであれば、それほど重視しなくても良さそうです。
賢威(けんい)
値段:24,800円
- SEO対策:S
- 表示速度:A
- デザイン:A
- カスタマイズ:B
- 記事作成:A
- 情報量:S
- サポート:S
- 長所:得られるSEO知識が圧倒的
- AMP×
- PWA×
始めに結論を言いますが、私が最もおすすめするテンプレートは賢威です。
私自身も現在は賢威しか使っていません。
2007年に販売が始まって以来、長きに渡って「WordPressのテンプレートはこれ一択」と言われていたテンプレートです。
近年、強力なライバルが増えてきたとはいえ、それでもいまだにトップクラスの評価を得ているのは時の試練を乗り越えてきた証です。
ダメなテンプレートなら、早々に消え去っているはずなのに、いまだに多くの人に愛用されていることが、優秀なテンプレートの証だと思います。
もちろん、最近発売されたワードプレステーマに比べると、細かい点で見ると見劣りする所もいくつかあります。
賢威の不満点
不満点を挙げると、
- もっと簡単にカスタマイズできるようになってほしい
- 入力補助は標準以上だけど他にもっと便利なテーマもあるよね…
というところです。
それでも当記事でランキングトップに置いたのは、賢威には大きな強みがいくつもあるからです。
内的SEO対策はもちろん最高クラスで、その点だけでもかなりのアドバンテージが見込めます。
賢威の構造自体がとてもシンプルで綺麗な構造をしているのでgoogleのクローラーに評価してもらいやすいのです。
最初に紹介したAというテンプレートは賢威のことです。
そして、比較対象としてあげたBというテンプレートは下記で述べるどれかです。
ページの表示速度も非常に速いのですが「速さだけなら負けない」というテンプレートはもちろん、
賢威以外にもいくつか存在しますが表示速度は、ユーザーのためであり、直接的にはグーグルのためではないので、構造がきれいな点のほうが優位になります。
今話題のカニバリ対策もデフォルトで入っている構造になっているのも大きな強みです。
それほど考えずに記事を追加していっても他のテンプレートに比べてカニばりにくいです。
賢威の4つの強み
さらに賢威最大の強みは上記の細かい点ではなく、以下の4つです。
- 得られるSEO知識
- サポート
- 情報量
- 常に最新型
そして、この4つの中でも「得られるSEO知識」に関しては、他のWordPressテンプレートには見られないメリットで、現時点では唯一無二です。
【得られるSEO知識】
「SEO対策済みのテンプレート」というからにはSEO対策ができなければなりませんが、SEO対策はテンプレートだけではどうにもならないというのは皆さんご存知の通り。
まずそのWordPressテーマを使う人にSEOに関する知識がなければ、使いこなすことはできないと思います。
この点、賢威には、
「SEOマニュアル」
があります。
SEOコンサルタントとして長年活躍してきた松尾茂起さんのホワイトハットSEOに関する最新の知見を詰め込んだ内容です。
これによって、SEOに関する最新の確かな知識を得ることができます。
また、SEOの二大要素としてGoogleは「コンテンツ」と「外部リンク」を挙げていますが、それに対しては
「コンテンツ制作マニュアル」
が用意されています。
これによってSEOに強いコンテンツの作り方を知ることができますし、内的SEOだけでなく外的SEOの知識を得ることもできます。
つまり「SEO対策」テンプレートの名にふさわしく、SEOに強いサイトを作っていくための必須の知識、
- 「内的SEO」
- 「外的SEO」
- 「コンテンツ作成」
これらを、賢威によって手に入れることができるというわけです。
冒頭で「SEO最強」と言ったのは賢威のことです。
【サポートフォーラム】
次に「サポート」ですが、これに関しては賢威発売当初の2007年から現在まで、衰えることなく活動しているフォーラムがあります。
以下のようなフォーラムです。
- 初心者フォーラム
- SEOフォーラム
- WordPressフォーラム
- オプションフォーラム
- ネットビジネスフォーラム
- 協力フォーラム
- 雑談フォーラム
「SEO対策」のためのWordPressテンプレートという点からすると、「SEOフォーラム」は特に価値が高いです。
サイト運営においては、突然の「Google大変動」などで自サイトが検索結果から消え、不安な思いをさせられることが珍しくありません。
でもそんな時、気軽にSEOについて質問できる場所があるというのは非常に心強いです。
こういう価値の高いサポートフォーラムを「無期限」で利用できるのも賢威の大きな強みの一つです。他のWordPressテーマでは見られないものです。
それが2007年からずっと活発に動いています。
また賢威以外のテンプレートでは、
サポートフォーラムがあっても「SEO対策」ではなく「テーマのインストールの仕方」とか「カスタマイズの仕方」が中心ですし、「無期限で利用できる」というのも珍しいでしょう。
ちなみに私、バナナアッシュはこちらの賢威のフォーラムで質問しまくっています。
大体、翌日には回答は返ってくるので、ストレスは、ほとんどありません。
さらに私がコンサルする人には、テンプレートは賢威に必ず変えてもらっています。
なぜなら、初心者、もしくはアフィリエイト歴、ブログ歴の短い方こそ沢山のわからないことがあるので、安心のサポートがある賢威を使ってもらうようにおすすめしてるんです。
【情報量】
賢威の情報量が他のWordPressテンプレートに比べてはるかに多いのは当然のことです。
歴史が長く、利用者が最も多いわけですから。
個人が開発したようなテンプレートではなく、SEO業界の有名企業であるウエブライダーさんが作っているので、信頼性、安定性も抜群です。
そのおかげで、賢威を使っていて何か困ったことがあっても、Googleで検索すればすぐに解決策が見つかることが多いです。
サポートフォーラムを見る前に解決してしまうことも多い。
これも賢威の大きな強みの一つでしょう。
【常に最新型】
これはどういう意味かと言うと、賢威は一度買ってしまえば、その後バージョンアップされて新しくなっても、引き続きその新しい賢威を利用できるということです。
賢威はインターネット環境の変化に合わせてすでに7回もバージョンアップしています。
ということは、賢威1.0の段階で購入した人は賢威2から賢威8まで、全て無料で手に入れることができたわけですね。
以上、4つのメリットを考えると・・・
「賢威は高い」
なんて言う人もいますが、むしろ「安い」と言うべきではないでしょうか。
賢威を選ぶといいのはこんな人
- 「SEO的に不安のないテンプレートがほしい」
- 「SEOに関する確かな知識がほしい」
- 「SEOについて気軽に質問できる場がほしい」
- 「新しいテンプレートが出るたびに買い換えるのは嫌だ」
こんな人は賢威を選ぶとメリットが大きいでしょう。
逆に、
「SEOについての知識なんか要らない」
「何も考えずにすぐにきれいなサイトができるテンプレートがほしい」
という場合は、賢威を選ばないほうが良いでしょう。
THE THOR(ザ・トール)
値段:14,800円
- SEO対策:A
- 表示速度:S
- デザイン:A
- カスタマイズ:A
- 記事作成:A
- 情報量:B
- サポート:B
- 長所:他サイトと差別化しやすい
- AMP◯
- PWA◯
THE THOR(ザ・トール)は「LION MEDIA」や「LION BLOG」といった優秀な無料WordPressテーマを出しているFITが作った有料テーマです。
当記事で紹介するテンプレートの中では最も新しいものなので、後発のメリットを活かし、先行テンプレートの良いところをいろいろと取り入れています。
また、インフォトップでも2番目に売れてている商材ですので、どのくらい人気があるかわかっていただけると思います。
出典:infotop
欠点を挙げるとするなら、まだ新しいテーマであるため「ネット上でもメンバーズサイトでも情報が少ない」ということくらいです。
次に紹介するDiverに比べると、カスタマイズ等でいくらかわかりにくいところもあるという感想も見かけますが、特に問題とするほどでもありません。
THE THORのSEO対策
SEO対策については、THE THORの公式ページに以下のような記述があります。
- 「HTML5+CSS3による最新のコーディング・検索エンジンに優しい構造化マークアップに対応」
- 「内部SEO対策機能が網羅」
- 「SEO対策用プラグインも必要ありません」
内部SEOでできることはすべてやっている、ということですね。
そのおかげか、表示速度も非常に速いです。
9種類のデザインを着せ替え
デザインに関しては「着せ替え機能」というものがあります。
これは「Customizer Export/Import」というプラグインを使って、THOR公式で用意されているデザインをインポートするというものです。
ちなみにそのデザインはこちらのページにある・・・
9種類から選ぶことができます。
ですので、デザインが苦手でも、簡単な操作できれいなサイトができるということです。
多すぎる?カスタマイズ項目
カスタマイズについては機能が非常に多く、トールの無料版とも言えるライオンメディアやライオンブログの10倍程度となっています。
たとえば、
- 基本設定…16項目
- 共通エリア設定…7項目
- トップページ設定…6項目
- アーカイブページ設定…5項目
- 投稿ページ設定…10項目
という具合。
その他さらに多くの設定項目が続きます。
ちなみに、トップページ設定では、動画を背景として設定することもできるようになっています。
設定項目が多すぎるせいか、こんな意見もあります。
「THE THORを数時間触った感想。『設定が多すぎる』これに尽きる。 このテーマは人によって、好みが分かれそう。」
つまり、機能が豊富すぎて、かえって混乱する人もいるということですね。
まさにそこは、好みの分かれるところでしょう。
入力補助機能も便利
記事作成機能についても、たくさんの入力補助が用意されていて非常に便利です。
例えば以下のようなものがあります。
- 53種類の見出し
- 498種類のアイコン
- ボックスは10種類×91色
- ランキング作成
- マーカー
- ラベル
- ボタン
- 区切り線
- 吹き出し
- スコアボックス
- 口コミボックス
- レビューボックス
- アコーディオンボックス
- カラム
- スターリスト
記事作成時に「ほしい」と思うものはだいたい揃っています。
「他に何がほしい?」と聞かれても思い浮かばないくらい。
THE THORを選ぶといいのはこんな人
サイト全体のカスタマイズ項目も多く、記事作成でも色々な文字装飾やデザインパーツを使えるということで、
「サイトや記事をいろいろいじって差別化したい」
「カスタマイズにこだわりたい」
という人にとっては最適のWordPressテンプレートと言えます。
また、
- 「表示スピード命」
- 「とにかく高性能ならOK」
という人にもTHE THORはあっています。
逆にトールを選んではいけないのは
「細かいカスタマイズとか面倒」
という人です。
Diver(ダイバー)
値段:17,980円
- SEO対策:A
- 表示速度:B
- デザイン:A
- カスタマイズ:A
- 記事作成:S
- 情報量:B
- サポート:A
- 長所:入力補助機能が最高レベル
- AMP◯
- PWA×
Diverも比較的新しいWordPressテンプレートで、よくTHE THORのライバルとして比較されます。
比較的新しいのですが、すでに現時点でバージョン4.6、つまりバージョンアップの頻度が高いです。
これがいつまで続くかは分かりませんが、今までのところは「常に進化を続けるWordPressテーマ」という印象です。
DiverのSEO対策
SEO対策についても、公式ページに以下のように書かれています。
- 「常にSEO対策のことを考えて作られており、有力なSEO効果が得られそうな場合にはすぐにバージョンアップ」
- 「リッチスニペットにも対応」
- 「コンテンツを満遍なく、そして無駄なく訪問ユーザーに伝えるためのための仕組み」
- 「HTML5とCSS3に準拠」
Diver公式
[keni-linkcard url=”https://tan-taka.com/diver-demo”]
つまり、SEOについては「常に新しい動きに対応している」ということですね。
※「リッチスニペット」とは
SEOで言うスニペットとは、検索結果に出てくるページタイトル下の、説明文やURLが表示されている部分のことです。
それが「リッチ」になっているということなので、単に説明文だけではなく、画像とか評価の星の数とか、住所や電話番号などが含まれているものをリッチスニペットと呼びます。
表示速度に疑問の声もあるが…
SEO対策にはこのとおり力が注がれているわけですが、表示速度に対する評価は分かれています。
「非常に速い」
という評価もありますし、
「モバイルだと表示速度が落ちてしまう」
という評価もあります。
そこで、GoogleのPageSpeed InsightsでDiverのデモサイトのスピードを計測してみました。
PageSpeed Insights
[keni-linkcard url=”https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja”]
Diverのデモサイト
[keni-linkcard url=”https://tan-taka.com/diver-demo”]
結果は、
モバイル:28点
でした。
ライバルのTHE THORのデモサイトを計測したところ、モバイルは88点でした。
THORのデモサイト
[keni-linkcard url=
"https://thor-demo01.fit-theme.com/"
]
Diverのデモサイトは、スピード度外視であらゆる機能を見せるために作られているようですので、表示速度という点では不利なのでしょう。
ただ、実際にスマートフォンでアクセスしてみても、特にストレスは感じない表示速度です。
計測数値上の表示速度が気になるとはいえ、そこはカスタマイズによって「速度重視」にもできますし、また、Diverにはそれを補うような多くの強みがあります。
カスタマイズはTHORよりわかりやすい
例えばデザインは、デモサイトを見るとわかるとおり、手を加えなくとも最初から綺麗です。
そして、カスタマイズ項目も多いですので、デザインにしても機能にしても、自分の好みに合わせて変えることができます。
カスタマイズ項目はTHOR同様多いのですけど、THORに比べると「わかりやすい」というのもメリットです。
でもDiverにはそのカスタマイズ性を上回る強みがあります。
入力補助機能は最高
それが「入力補助機能」です。
記事作成の際に、以下のような記事装飾が簡単にできます。
- 動くマーカー
- 見出し
- 区切り線
- 引用
- 口コミ
- レビュー表
- トグル(アコーディオン)
- ボタン
- リストデザイン
- 会話
- ポップアップ
- QRコード
- バッジ
- アイコン
- 横棒グラフ
- ランキング
- Q&A
- 記事一覧
- 囲い枠
- グリッドレイアウト
- 吹き出し
- レビュー
Diver最大の強みは、この入力補助機能であると言っていいでしょう。
サポートが無期限なのも助かりますし、マニュアルも充実しているという感想が多いです。
Diverを選ぶといいのはこんな人
「記事作成の時に、多くの機能を使って表現の幅を広げたい」
そういう人に最適なWordPressテーマです。
「いろいろカスタマイズしてみたいけど、トールは複雑だって聞くし・・・」
という人にも向いていそうです。
逆にDiverを選ぶべきでないのは、
「少しでも表示速度を落とす要素があるテンプレートは許せない」
という人になるでしょう。
WING=AFFINGER5(アフィンガー5)
値段:14,800円
- SEO対策:A
- 表示速度:B
- デザイン:A
- カスタマイズ:A
- 記事作成:A
- 情報量:S
- サポート:B
- 長所:ボタン、バナー作成機能
- AMP◯
- PWA×
WINGはAFFINGER5の別名、というか正式名称のようです。
STINGERがアフィリエイト用に進化
このAFFINGERというのは、無料かつ優秀なWordPressテンプレートとして有名なSTINGERの「アフィリエイト用」バージョンです。
それがAFFINGER4から有料となりました。
また、AFFINGER「5」となっていることからわかるとおり、AFFINGERになってからすでに4回バージョンアップされています。
つまりSEO環境の変化やライバルテンプレートの増加に合わせて、AFFINGERも進化を繰り返しているということです。
「賢威」から学んだSEO対策
AFFINGER5のSEO対策については特に強調されていませんが、必要な内部対策は一通りなされているようです。
作成者のENJIさんは
「僕自身、SEOだけでも松尾さんの『賢威』やその他書籍なども含め30万以上投資しています。」
引用元:ENJILOG
とのこと。
次に表示速度。
AFFINGER5は「速い」という評判をよく目にするのですが、こちらのサンプルサイトを・・・
http://the-money.net/af4-sample/
PageSpeed Insightsで測定してみたところ、確かに速いものもあったのですが、意外にスコアの悪いものもありました。
やはり表示速度がコンテンツに左右されてしまうのは仕方ないことなのでしょう。
どんなタイプのサイトも作成可能
デザインも、自分でカスタマイズするのが面倒なら、上記サンプルのような最初から綺麗にできているデザイン済みデータを簡単に取り入れることができます。
カスタマイズ項目も100箇所以上あり、ウィジェット設定箇所も多いですので、他とは違ったサイトも作りやすいです。
「タイプの異なる複数のサイトもこれ1つで作れる」ことが売りの一つとなっています。
バナー、ボタンのデザイン機能が便利
ただ、それよりも魅力的に感じるのは、
「他のツールを使わなくても、バナーやボタンのデザインができること」
です。
これはアフィリエイトを意識しているWordPressテンプレートということで、アフィリエイターの希望を取り入れているのでしょう。
バナーやボタンは必要になることが多いですが、その度に他のツールで作成するのは面倒ですからね。
また、ランキングやタブ式の見やすい表を作ることもできます。これもアフィリエイターであれば「欲しい」と思うものでしょう。
ユーザー同士の助け合い
情報量は、無料のSTINGER時代からの利用者が多いので非常に恵まれています。
ただそれ故か、サポートも利用者頼みのところがあります。
公式のサポート掲示板がなく、
ステ子掲示板(β)
という利用者フォーラムで、ユーザー同士が教え合う形となっています。
公式ページにも
「サポートは行っておりません。」
と書かれています。
WordPressテーマ及びプラグインの保証・サポートについてご理解のお願い
https://on-store.net/wordpress-support/
WING(AFFINGER5)を選ぶといいのはこんな人
バナーやボタンの作成機能に魅力を感じるなら、WING(AFFINGER5)を選んでみてもよさそうです。
ただ、「公式のサポートでなければ気兼ねなく質問できない」と感じる人は、避けたほうがいいですね。
また、WING(AFFINGER5)の大きな特徴として「オプションで子テーマや専用プラグインが利用可能」というのがあります。
ただこれはすべて有料ですので、「追加でお金がかかるのには抵抗がある…」という人も避けたほうがいいかもしれません。
JIN(ジン)
値段:14800円
- SEO対策:A
- 表示速度:B
- デザイン:A
- カスタマイズ:S
- 記事作成:A
- 情報量:A
- サポート:B+
- 長所:初心者でもカスタマイズしやすい
- AMP×
- PWA×
JINはアフィリエイターとして成果を出し続けているひつじさんが、プログラマーの赤石カズヤさんの協力を得て作ったWordPressテンプレートです。
JINは初心者でも扱いやすい
ひつじさんが現役のアフィリエイターということで、アフィリエイトに便利な機能が、アフィリエイター目線で盛り込まれています。
アフィリエイトで成果を出すために「目線の動き・成約の導線・心地よい配色まですべて考慮してデザイン」したとのこと。
また、ひつじさん自身がアフィリエイトを実践してきて「つまずいた」部分に配慮したテーマですので、初心者でも扱いやすいものとなっています。
アフィリエイトで実績を出せるレベルの内的SEO
内的SEO対策も、アフィリエイトで実績を出し続けることができるレベルのものが施されていると考えていいでしょう。
表示速度に関しては、こちらのページに出ている・・・
8つのデモサイトを、例によってPageSpeed Insightsで計測してみましたが、8つのうち7つは、モバイルが30点台でした。
もちろん、計測の仕方によって違ってくるものではありますが、気になる人もいることでしょう。
多くても扱いやすいカスタマイズ機能
デザインは、初心者であっても上記デモページのものをダウンロードし、
「Customizer Export/Import」プラグインでインポートすれば手軽に綺麗なデザインを実現できます。
もちろん、こだわりのある人は徹底的にカスタマイズすることもできます。
カスタマイズできる項目は非常に多いです。
たとえば、大項目だけでも以下のようなものがあります。
- サイト基本設定
- サイトデザイン設定
- カラー設定
- ヘッダー設定
- ヘッダー画像設定
- グローバルメニュー設定
- フッター設定
- トップページ設定
- 記事のデザイン設定
- 見出しデザイン設定
- ボックスデザイン設定
- ボタンデザイン設定
- SNS設定(OGP)
- メニュー
- ウィジェット
- 追加CSS
それぞれの大項目の下に、さらに小項目があります。「多すぎる」と感じる人もいそうですが、初心者でも悩まずに設定できるよう工夫されています。
ボックス、吹き出し、見出しが豊富
記事作成の際の入力補助機能も、以下のようなものが用意されていてすごく便利です。
- ボックス(20種)
- 見出しデザイン(160パターン)
- 会話の吹き出し(30種)
- マーカー(2種)
- 比較表(2種)
- ブログカード
- CVボタン(全4種)
- ランキング作成
JINの作成者のひつじさんはアフィリエイターなので、アフィリエイト記事作成の際に必要とされるものが全て揃っています。
JIN公式フォーラムあり
人気のWordPressテーマのようで、情報量も多いのですが、
公式ページには「WordPressの基本的な使い方やカスタマイズのサポートは行なっておりません」と書かれています。
JIN購入にあたっての注意事項 (ご利用規約)
ただ、公式のフォーラムはありますので、質問する場が全くないわけではありません。
JINを選ぶといいのはこんな人
JINは上述のように「カスタマイズしやすい」という点が大きな強みです。
デザイン性に特化したブログよりのサイトを作るときには大いに便利かと思います。
ですので、
「初心者だからデザインなどのカスタマイズには自信がない」
「おしゃれなサイトを簡単に作りたい」
という人に向いています。
「どうしてもPageSpeed Insightsの数字が気になる」
「SEO的な効果を重視したい」
という人には向いていません。
また、比較的やられているのでサポートいう面でも企業として発売されたテーマなどに比べると、若干物足りなさを感じてしまうかもしれませんね。
ちなみに、JINとアフィンガーは似た印象があるのでライバルとして比べられることが少なくありません。
どちらもアフィリエイトを意識したカスタマイズ項目が多いからなのですが、「カスタマイズ」という点で違いを挙げるとすれば、
- アフィンガー⇒中級者以上向け
- JIN⇒初心者でもOK
となります。
SANGO(サンゴ)
値段:10,800円
- SEO対策:A
- 表示速度:A
- デザイン:A
- カスタマイズ:A
- 記事作成:A
- 情報量:B
- サポート:B
- 長所:「居心地の良さ」を第一に考えたデザイン
- AMP×
- PWA×
SANGOは開設1年で月200万ページビューを超えたという「サルワカ」というサイトのノウハウをすべて詰め込んだWordPressテンプレートです。
サルワカ
「居心地の良さ」によるSEO対策
SEO対策については、公式ページに以下のように書かれています。
「SEOに強いとされるテーマで実施されている有効なSEO対策は基本的に実施済み」
「構造化データの設定も実施済み」
出典:サルワカ
ただSANGOの強調しているSEO対策は、「居心地の良さ」を追求することでサイト訪問者のページビューや滞在時間が増えて、その結果サイトの評価が高まる、ということがメインです。
GOOGLEに好かれるようなサイト構造という意味では、そこまで優れている構造にはなっていません。
カスタマイズする際にも根本的な改造ではなく、CSSに追加する形で変更していく方法がほとんどなので、構造的には複雑でGOOGLEには優しくないテンプレートです。
SANGOの最大に弱点は、SEO的には優れていないということです
SANGOは私も一時期使っていましたが、いくつかの実験をしましたが、あきらかに他のテンプレートより劣る結果が出たので、SEOを重視する私は現在では使っていません。
ただし、ユーザーの居心地の良さを追求していますので、表示速度は速いものとなっています。
SANGOのマテリアルデザイン
そしてその居心地の良さのために、最も役立っているのがSANGOのデザインでしょう。
どんなデザインかと言うと・・・上記「サルワカ」を見てのとおりです。
Googleが推奨する「マテリアルデザイン」を取り入れていて、シンプルでありながら、なんとなく「心地よい」デザインとなっています。
マテリアルデザインとは、簡単に言うと
「シンプルでありながら、何をどうすればどうなるのか直感的にわかりやすいデザイン」
のことです。
「マテリアル」とは物質のことですから、現実世界にある「物」のように「触るとどうなるのか見た感じでだいたいわかる」というわけですね。
このマテリアルデザインを大きく取り入れ、かつ優しいイメージに仕上げているところがSANGO最大の特徴でしょう。
ただ、他のWordPressテーマによく見られるような「デザイン着せ替え」機能はありません。
それでも、カスタマイズ機能が充実していますので、慣れればいろいろとデザインをいじりたくなるはずです。
ショートコードは豊富だが要AddQuicktag
デザインだけでなく、記事作成の際の入力補助機能も優れています。つまり、サイト訪問者だけでなくサイト作成者にとっても「居心地が良い」というわけです。
例えば以下のような入力補助機能があります。
- 30種類以上の見出し
- 30種類以上のボタン
- 30種類以上のボックスデザイン
- 20種類以上の箇条書き
- 記事内にタイムライン
- アコーディオン機能
- Q&A形式の見出し
- 内部、外部リンク(横長タイプ、カードタイプ)
- 線、点線を引く
- 補足説明
- 注意書き
- 吹き出し
- 横並び2列、3列
- YouTubeをレスポンシブで埋め込み
- モバイルでのみ表示
- PCでのみ表示
- 特定のカテゴリーの記事でのみ表示
- 画像上に文字を重ねる
- 新着、カテゴリー、タグなど条件を指定して記事出力
- レビューボックス
- ソースコードボックス
ただ、すべてのショートコードが記事投稿画面でデフォルトから使えるというわけではなく、「AddQuicktag」プラグインを利用して使う形となっています。
AddQuicktag用のエクスポートファイルも配布されていますので、これは簡単にできます。
以上のごとく、多くの点で行き届いたWordPressテーマですね。
ただ、サポートはありません。公式ページに次のように記されています。
「無償・有償問わず、本テーマの導入/カスタマイズの個別対応は行っておりません。」
SANGOの利用規約
https://saruwakakun.com/sango/term
SANGOを選ぶといいのはこんな人
これは単純に「SANGOのデザインが好き」なら選んで損はありません。
ここまで簡単にデザインをカスタマイズできるテンプレートはありません。
逆にデザインが気に入らなければやめるべきでしょう。
デザイン以外SANGOを選ぶ利点はあまりないです。
SEO的な要素を求めるのであれば、残念ながらあまりお勧めできません。
また、サポートもありませんのでその点で不安を感じるなら避けたほうが良いかもしれません。
ただ、カスタマイズガイドは充実しています。
SEAL(シール)
値段:21,600円
- SEO対策:A
- 表示速度:A
- デザイン:A
- カスタマイズ:B
- 記事作成:A
- 情報量:B
- サポート:B
- 長所:簡単に綺麗なサイトを作れる
- AMP×PWA×
SEALはブログでの集客を専門としている「ブログマーケッターJUNICHI」こと松原潤一(まつばらじゅんいち)さんが作成したWordPressテンプレートです。
松原潤一さんのプロフィールを見ると「個人・小規模事業主のためのデジタルマーケティング専門家」とのことですので、テンプレートも個人事業主、小規模事業主をターゲットとしています。
ストーク、エレファントの進化版
松原潤一さんの作ったWordPressテーマとしてはストークが有名でしたが、それが進化したものがエレファント、そしてさらに進化してSEALとなりました。
SEALも現在では1.5にバージョンアップされています。
※SEALとSEAL1.5、どちらも販売されていますので購入の際はご注意。
Lighthouseスコア100点の内的SEO対策
SEO対策については、公式ページによるとGoogleのSEOチェックツール「Lighthouse」で100点のスコアであるとのこと。
つまりHTMLはGoogleが推奨するとおり100%正しく記述している、ということですね。表示速度も速いものとなっています。
ちなみにLighthouseというのは、GoogleChromeで利用できる拡張機能です。
手を加えなくても綺麗なサイトができる
デザインは、シンプルですがきれいな印象です。
SEALデモサイト
https://fanfare-co-ltd.com/seal/
デザイン的な特徴としては「マテリアルデザイン」と「フラットデザイン」を選べるという機能があります。
マテリアルデザインというのはSANGOのデザインでも出てきましたが、直感的にわかりやすいデザインのことでしたね。
それに対してフラットデザインというのは立体感や質感のないシンプルなデザインです。
ただSEALのマテリアルデザインは、SANGOほどこだわったものではなく、平面的なフラットデザインに対して、立体感を出したもの、という位置づけのようです。
カスタマイズ項目はトールとかJINとかと比べると多くありません。以下のようなカスタマイズ項目があります。
- マテリアルデザイン/フラットデザインの切替
- サイドバーあり/サイドバー無しワンカラムの切替
- トップページの最新記事のレイアウト
- ヘッダー画像のパターン切替
- SNSボタンのデザイン切替
- サイト全体のフォントの変更
- 見出しのデザインの変更
そのかわり、それほど手を加えなくても綺麗なサイトができます。初心者でも扱いやすいということです。
※「サイドバーあり/サイドバー無しワンカラムの切替」ができるわけですが、バージョンアップ前は「サイドバーなし」しか選択できませんでした。
入力補助でフローチャートも作成可能
記事作成の際の入力補助も、欲しいものが揃っています。以下のような機能です。
- 吹き出し
- 蛍光ペン
- 囲い
- ボタン型リンク
- トピックボックス
- 漢字のフリガナ
- フローチャート
それほど多いというわけではありませんが、フローチャート作成機能などは他では見かけないものですね。
初心者に優しくない面も…
最初から綺麗なデザインだし、迷うほどたくさんの機能はないということで、初心者の方が、手っ取り早く綺麗なブログを立ち上げたい場合に、好適なWordPressテーマとも思えますが・・・
初心者にとってつらい部分もあります。
それは21,600円のプランではサポートがないこと。それから、困った時に調べようとしても情報が少ないこと。
サポートありのプランだと、39,800円となります。それで半年間のサポートが付きます。7ヶ月目以降は月額7980円となります。
またこのサポートはSEAL専用のものではなく、松原潤一さんの「Blog Marketing School」の質問コーナーを利用することとなります。
SEALを選ぶといいのはこんな人
「SEALのデザインが気に入った」という場合や「Blog Marketing School」に興味があるという場合はSEALを選ぶといいでしょう。
テンプレート自体は多くの人にとって使い勝手がいいでしょうから「サポートなんてなくても平気」という人にも向いています。
「サポートがないと不安だけど、39,800円は高い」と感じるならSEALは選択肢には入りません。
SWALLOW(スワロー)
値段:9,900円
- SEO対策:B
- 表示速度:B
- デザイン:A
- カスタマイズ:B
- 記事作成:A
- 情報量:B
- サポート:B
- 長所:運用も見た目もシンプル
- AMP×PWA×
SWALLOWは、プロブロガー八木仁平さん監修、OPENCAGE開発のWordPressテーマです。OPENCAGEというと上述したJUNICHIさんの「ストーク」というテーマも販売していますね。
シンプルだけど表示速度測定結果は…
SEO対策について、公式ページではまったく言及されていませんが、「SEO的に弱い」という評判も見かけませんので、最低限の対策はなされているものと思います。
「シンプル」「モバイルファースト」を謳っているので、表示速度は速いのかと思いましたが、PageSpeed Insightsでデモサイトのトップページと個別ページを計測してみたところ、モバイルでは良いスコアが得られませんでした。
SWALLOWデモサイト
https://demo-swallow.open-cage.com/
シンプルで綺麗なデザインを最初から使える
デザインに関してはデモサイトのようなシンプルで綺麗なデザインを、テーマを適用するだけで簡単に実現できます。
カスタマイズ項目はそれほど多くありませんが、手を加えなくとも綺麗なサイトができるということで、考え方はSEALと似ています。
入力補助機能は厳選
記事作成際に使えるショートコードは以下のとおりです。
- 関連記事のリンクを画像つきで表示
- 記事の2カラム、3カラム表示
- 枠(シンプル、補足説明、注意説明)
- ボタン
- 吹き出し
それほど多くないですが、使い勝手もシンプルにすることで、初心者でも迷わず記事作成に集中できるようにしようという考えですね。
「コスパが良い」とは言い切れない
注意点としては、まず値段。
9,900円というのを見て「コスパが良い」と書いている人もいますが、実はそうでもありません。
なぜならSWALLOWは1サイトにしか使えないからです。
「使い回しができるのが普通でしょ」と思ってしまいがちなので注意です。
それから、情報量は少ないですし、サポート期間は1ヶ月と、そんなに長くありません。
わかりやすいテンプレートなので、サポートはそんなに必要ないということかもしれません。
SWALLOWを選ぶといいのはこんな人
「シンプルなテンプレートが好き」
「複数のサイトを作る予定はない」
そんな人はSWALLOWを選んでも良いかもしれません。
「情報が少ないし、サポート期間が短いのは不安」
「コストパフォーマンスが良いとは思えない」
という人は避けたほうが良いでしょう。
TCD
値段:8,980円~49,800円
- SEO対策:B
- 表示速度:A
- デザイン:S
- カスタマイズ:B
- 記事作成:A
- 情報量:A
- サポート:B
- 長所:目的別にデザインが用意されている
- AMP×PWA×
目的別に多くのWordPressテーマを用意
TCDは一つのWordPressテンプレートではありません。
多くの「TCDシリーズ」テンプレートが存在しています。
数えてみたところ、現時点で58種類のTCDテンプレートが販売されています。
それだけの種類があるおかげか、公式サイトによると「国内シェア№1」だそうです。
なぜそんなにたくさんの種類のテーマがあるのかというと、「目的別」にテーマを作っているからです。
デザインをユーザーに任せず、目的別に作ることで売る前にデザインも完成させてしまおう、という考えなのでしょう。
それ故、デザインは綺麗なものとなっています。
利点にも欠点にもなる
ということで自分の目的にあったデザインのテーマを選べば、それを適用するだけで美しいWordPressサイトが出来上がるというわけです。
ここがTCDのメリットですね。
ただ逆にそれが欠点にもなります。
当然ながら、別の目的のサイトにテンプレートを使い回そうとすると苦労することになります。
また、カスタマイズのシステムもTCD独特のものになっているので、TCD以外のWordPressテーマに切り替える時にも苦労します。
TCDはSEO対策が弱い?
もう一つ気になるのが「TCDはSEO的に問題があるんじゃないか」という意見を見かけることです。
「購入したはいいが修正に苦労した」という話も散見されます。
ただSEOについては、コンテンツやリンクの影響のほうが圧倒的に大きいので、SEO的に思わしくない結果が出たとしても、TCDテンプレートが原因なのかどうかは難しいところでしょう。
表示速度については、「デザインに凝っているから遅いのかな」とも思ったのですが意外に速いです。
記事作成の際の入力補助もある程度揃っています。
TCDテンプレートの注意点
種類が多く、利用者も多いので情報量も多いですが、サポートは「初期設定まで」となっています。
あと気をつけなければならないのは「テーマごとに値段が大きく違う」ということ。
8,980円だと思って買ってみたら49,800円だったというのでは笑えませんので、買う場合はしっかり価格をチェックしてください。
TCDを選ぶといいのはこんな人
- 「サイトの目的が一つに決まっている」
- 「その目的にあったデザインが欲しい」
という場合は、TCDのテンプレートを選んでも良いかもしれません。
- 「SEOでテンプレートを疑うことになるのは嫌だ」
- 「一つのテンプレートで色々なサイトを作りたい」
という場合は、避けたほうが良さそうです。
【番外編】SIRIUS(シリウス)
値段:24,800円
- SEO対策:B
- 表示速度:S
- デザイン:A
- カスタマイズ:S
- 記事作成:S
- 情報量:S
- サポート:A
- 長所:小規模サイトを作るのに最適
- AMP×PWA×
WordPressテンプレートではない
SIRIUSは2011年に発売され、それ以来ずっと「サイト作成ソフトの定番」と評価されてきたすごいツールです。
SIRIUSに進化する前はAQUASという名前のソフトでしたので、その時代も入れるともっと長いことになります。
つまり賢威と同じく、「時の試練」を乗り越えてきたソフトです。
それなのになぜ「番外」かというと、単純に「WordPressテンプレートではないから」です。つまり使用目的が違います。
取扱い注意!SIRIUSのSEO対策機能
「定番ツールの割にSEO対策の評価が低いじゃないか」
と思ったかもしれませんが、それには理由があります。
SIRIUSの内的SEOは完璧なのですが、ちょっと注意が必要なSEO機能もついているんです。
それが、
- 被リンク自動獲得機能
- リンク集自動登録機能
- ソーシャルブックマーク自動登録機能
この3つで、要するにブラックハットSEOのための機能ですね。
だから取扱い注意となります。よくわからない場合はこの機能は使わないほうが良いでしょう。
SIRIUSの表示速度が速い理由
表示速度が非常に速いのは、SIRIUSが生成するのがHTMLサイトだからです。
つまりパソコン上でWEBページファイルを完成させて、それをサーバーにアップロードすることになります。
WordPressの場合はユーザーがアクセスした瞬間にページが生成される仕組みなので、表示速度的には少しだけ不利なんです。
SIRIUSで作られたサイトの場合は、既に完成しているファイルがサーバー上にあるわけだから、アクセスがあったらそれを表示すればいいだけです。
だから速い。
デザインの選択肢は多く、しかも簡単
SIRIUSは利用者が非常に多いので、デザインは「よく見かけるタイプの綺麗なサイト」となりますが、カスタマイズはしやすいです。
基本的に次の3種のテンプレートがあります。
- デフォルトテンプレート
- ビジネステンプレート
- 角丸テンプレート
そしてそれぞれについて1~3カラムを選べますし、基本カラーも10種類から選択可能です。
またバナー画像は700以上用意されていますので、テンプレートの種類と組み合わせると、選べるパターンはとんでもなく多いことになります。
洗練を重ねてきた記事作成機能
記事作成の際の入力補助も便利で、一般的な文字装飾はもちろんのこと、
- ランキング作成
- 吹き出し作成
- ボタンリンク作成
- レーダーチャート作成
- 高機能テーブルエディタ
といった機能が、デザインエディタ上ですべて使えます。
利用者が多いので情報量も多く、公式のサポートフォーラムも利用できますので情報的に困ることはないでしょう。
それならSIRIUSだけでいい?
「それならもうSIRIUSだけでいいんじゃないの?」
と思ったかもしれませんが、そういうわけには行きません。
得意不得意というものがあります。
シリウスは、パソコン上でサイトを作って、それをFTPソフトでサーバーにアップします。
だから、これで大規模サイトを作ろうとすると大変です。
更新の度に、何十ページ・・・くらいならまだいいですが、更新の度に何百ページもアップロードすると想像してみてください。
さすがに「面倒」あるいは「苦痛」と感じると思います。
WordPressなら記事投稿画面で「公開」をクリックすれば、それだけでサイト全体が更新されます。何千ページあろうとも1クリックで更新可能。
逆に、数ページ~十数ページの小規模サイトを量産するのであれば、いちいちWordPressを立ち上げる方が面倒ですので、シリウスが選択される、ということになります。
またシリウスは、それだけで完結しているツールなので、必要に応じてプラグインで機能を付け加える、ということができません。
「より優れたテンプレートにかえよう」と思っても、自分でカスタマイズする必要があります。WordPressのように「テーマを交換して終わり」とは行きません。
ですのでシリウスを利用する場合は、用途をしっかり意識しておくべきでしょう。
【無料編】おすすめのSEO対策済みWordPressテンプレート
ここからは無料のWordPressテンプレートとなります。
無料テンプレートの場合、その選び方は簡単です。
無料で気軽に試すことができますので、実際自分のWordPressサイトに適用してみて、自分にとって使い勝手が良いかどうかを見ればよいです。
気になるなら、PageSpeed Insightsで速度を測定してみるのも面白いですね。
注意点としては、「作り込まれたサイト」「本命サイト」で試さないことです。エラーが出てサイトが表示されなくなったら面倒ですから。
理想としては、テスト用のWordPressサイトを一つ持っておくのが良いでしょう。
ただ、試すと言っても無料のWordPressテーマは大量にありますので、その中でも優先的に試したほうが良いものを、ここで見ていきます。
Cocoon(コクーン)
- SEO対策:A
- 表示速度:A
- デザイン:A
- カスタマイズ:S
- 記事作成:A
- 情報量:A
- サポート:A
- 長所:できることが非常に多い
- AMP◯PWA◯
Cocoonは、プログラマーでもありブロガーでもあるわいひらさんが作った無料のWordPressテンプレートです。
わいひらさんのプロフィール
h4:Simplicityの進化版
わいひらさんの作ったテンプレートとしてはSimplicity(シンプリシティ)が有名ですが、そのSimplicityのフォーラム23000の投稿から、多くの希望を取り入れて作られたのがCocoonです。
それ故か、Cocoonは欠点を探すのが難しいような素晴らしいWordPressテーマに仕上がっています。
有料テンプレートを販売している人にとっては「驚異にして脅威」と言っていいものでしょう。
「エラーゼロ」の内的SEO対策
基本的な内部SEO対策については、以下のように公式サイトに書かれています。
- 「W3CのHTML5バリデーションのエラー0」
- 「W3CのCSSバリデーションのエラー0」
- 「基本的な構造化データタグの適用」
- 「構造化データエラー0」
- 「HTMLアウトラインの最適化」
表示速度も非常に速いです。
デフォルトで速い上に「高速化設定」もあります。
30種類以上のデザインを着せ替え可能
デザインはシンプルなものですが、「スキン変更機能」があり、選択可能なサイトデザインが最初から30種類以上用意されています。
そのデザインを、特にインポートなどする必要もなく、管理画面で選択するだけで使うことができます。
さらに、サイトキーカラーやサイト背景色、リンク色などを変更することができます。
独自の「Cocoon設定」によるカスタマイズ
デザインだけでなく、「Cocoon設定」という独自の項目から、多くの機能について好きなように設定することができます。
Cocoon設定に含まれる大項目は36あり、それぞれの大項目の下にさらに小項目が複数ありますので設定できる機能は非常に多いです。
もちろん「記事内目次」もプラグインなしで使えます。
またウィジェットエリアも数が多いだけでなく、それぞれ「表示設定」できるのが素晴らしいです。
ウィジェットごとに特定のカテゴリで表示したり、特定のページで表示したりということを指定できます。これもサイトの差別化に役立ちますね。
無料テンプレートでは最高の入力補助機能
記事投稿の際の入力補助も以下のような機能がデフォルトで備わっています。
- 吹き出し
- 定型文のテンプレート化
- ランキング
- ブログカード
- カラムレイアウト
- アコーディオン(トグル)ボックス
- タイムライン
- 評価スター
- マーカー
- ボックス
- バッジ
- ボタン
- マイクロコピー
- プロフィールボックス
- 新着記事一覧
- 人気記事一覧
- 広告
- アマゾン商品リンク
- 楽天商品リンク
- グーグル検索ボックス
Cocoon専用フォーラムあり
これほど高機能なテーマなのですが、それに加えてCocoonユーザー専用のフォーラムまであり、他でもない開発者のわいひらさん自身が頻繁に回答しています。
無料のWordPressテンプレートの中では、現時点では最高のものです。
Cocoonを選ぶといいのはこんな人
「無料のWordPressテーマを使いたいけど、どれを選べば良いのかわからない」
という場合は、「とりあえずCocoon」で間違いないでしょう。
ただし
「表示速度を極めたい」
という場合は、次に紹介するLuxeritasの方がよさそうです。
もちろんCocoonも非常に速いのですが、Luxeritasはもっと速いです。
Luxeritas(ルクセリタス)
- SEO対策:A
- 表示速度:S
- デザイン:A
- カスタマイズ:A
- 記事作成:B
- 情報量:A
- サポート:B
- 長所:表示速度最速レベル
- AMP◯
- PWA◯
LuxeritasはMaiden Web Factoryの「るな」さんが開発した無料のWordPressテンプレートです。
るなさんのプロフィール
https://thk.kanzae.net/profile/
上述したCocoonの最大のライバルを挙げるとすればLuxeritasになります。
こちらもエラーゼロの内部SEO対策
SEO対策については、公式ページに以下のように書かれています。
- 「html5の仕様に準じた適切な文法。」
- 「W3CのHTML文法チェッカーでERRORやWARNINGを発生させない。」
- 「Google Webmastersで構造化データエラーを発生させない。」
- 「H1~H6タグの適切な配置による美しいアウトライン。」
- 「汎用的にマークアップできる箇所には、schema.org で構造化データをマークアップ。」
公式サイト
表示速度最速の無料テンプレート
以上のように、内部SEO対策はしっかりとなされているわけですが、Luxeritasの最大の特徴となっているのは表示速度です。
有料テンプレートを含めても、表示速度は最速クラスではないでしょうか。
GoogleのPageSpeed Insightsでも、テキスト主体で3000文字程度のページであれば「モバイル100点、パソコン100点」が簡単に出ます。
12種類のデザインファイルをインポートして使える
デザインは速度重視のためかシンプルです。
でも、12種類の「デザインファイル」が用意されていて、それを「デザイン選択」からインポートすることでデザインの「着せ替え」が可能になっています。
カスタマイズ項目の数もCocoonに劣らず
カスタマイズ性も高く、通常の外観カスタマイズには大項目が30、さらに「Luxeritasカスタマイザー」に13ほどあります。
ですので、こだわる人はいろいろと細かいところに手を加えることができます。
ウィジェットエリアの数も多く、Cocoonにないものとしては「個別記事の最初のh2タグの上下」にもウィジェットエリアがあるのが嬉しいところ。
ただ、記事作成の際の入力補助については、デフォルトでは吹き出しとブログカードしかなく、それ以外は自分でショートコードを登録しなければなりません。
利用者も多いようで情報も多いです。サポートは昔はあったようですが現在はありません。
Luxeritasを選ぶといいのはこんな人
「表示速度最優先」の人はLuxeritasを選ぶといいでしょう。
ただし、困ったことが出てきても自分で調べて解決できる人に限られます。
LION MEDIA(ライオンメディア)
- SEO対策:A
- 表示速度:S
- デザイン:A
- カスタマイズ:B
- 記事作成:B
- 情報量:A
- サポート:B
- 長所:表示速度が速い
- AMP◯
- PWA×
LION MEDIAは無料のWordPressテンプレートですが、有料の「THE THOR」と同じFITが作成したものです。
内部SEO対策◯、表示速度はLuxeritasに迫る
SEO対策については、公式ページに以下のように書かれています。
「文法エラーのないWordPressテーマです」
「検索エンジンに優しい構造のマークアップと、Googleが推奨する表示スピード対策を取ることで、内部SEO対策は十分に施されています。」
公式ページ
http://lionmedia.fit-jp.com/seo/
ということで内部SEO対策は十分なのですが、それより目立つ点は表示速度の速さです。
PageSpeed InsightsのスコアとしてはLuxeritasとCocoonの間となっています。
カスタマイズの幅は狭い
デザインにはCocoonやLuxeritasに見られたような着せ替え機能はなく、基本は2種類だけとなっています。
2種類だけなのですが、記事に設定した画像が自動的にヘッドバナーに表示され、それなりにかっこいいデザインとなります。
デザイン的なカスタマイズは、「ベースデザイン2種類」「ほんのりリッチに仕上げる」「テーマカラーの選択」「見出しカラーの選択」これくらいです。
それ以上のデザインカスタマイズは、自分でコードをいじる必要があります。
デザイン以外のカスタマイズ項目は比較的多いですが、ウィジェットエリアは少ないです。
記事作成機能については、9種類のボックスと3色のマーカーが最初から使えます。
情報量も比較的多いですが、無料ですのでサポートはありません。
LION MEDIAを選ぶといいのはこんな人
表示速度も非常に速いのですが、その点ではルクセリタスのほうが目立っています。
カスタマイズ性でもCocoonやルクセリタスのほうが上です。
となると、画像が自動的にヘッドバナーに表示されるデザインが気に入ったら、LION BLOGを選択してもいいかもしれない、というところでしょうか。
あとは同じFITの有料テンプレートTHE THORの購入を迷っている人が、同じ開発者の作ったテンプレートで様子を見たい、という場合に選ばれることもあるでしょう。
Godios(ゴディオス)
- SEO対策:B
- 表示速度:S(特に体感速度)
- デザイン:B
- カスタマイズ:B
- 記事作成:B
- 情報量:B
- サポート:B
- 長所:体感速度最速
- AMP×PWA×
Godiosは無料で配布されているWordPressテンプレートですが、一番の特徴は「体感速度最速」というところにあります。
体感速度最速の「Godモード」
なぜ「体感速度最速」が実現できているのかと言うと「Godモード」と呼ばれる、他には見られない仕組みが採用されているからです。
これは公式サイトの説明によると、
「PCではリンクをマウスホバーした時、タッチデバイスではリンクをタッチした時にリンク先を読込み、よりタイムラグの少ない遷移を可能にします。」
とのこと。
公式サイト
リンク先のコンテンツを先読みすることで、ページを移動した時の表示速度を上げるのが「Godモード」ということですね。
ちなみにPageSpeed Insightsのスコアはルクセリタスのほうが上となっています。
Godiosの注意点
内部SEO最適化済みとのことなのですが、環境によってはサイト画面にエラーが表示されるのが気になるところです。
テーマをインストールして有効化した後、サイトを確認すると画面上部にエラー表示が出ることがある、というもので、サイトがまったく表示されなくなるような致命的なものではありません。
※エラー報告が見られますし、当方のサイトでテストしてもエラーが出ました。
デザインはシンプルで、カスタマイズもそれほど自由ではありません。デザインを変えるには自分でCSSに手を加える必要があります。
記事作成の入力補助は、WordPressデフォルトのものです。
情報はそれほど多くなく、無料ですのでサポートは特にありません。ただ、公式サイトの記事にコメントすることで、答えをもらえることもあります。
Godiosを選ぶといいのはこんな人
「体感速度最速」が気になって仕方ない人は試してみるのも良さそうです。
ただ、エラーが出ることもありますので、いろいろと自力で解決できる人向けです。
Gush(ガッシュ)
- SEO対策:A
- 表示速度:A
- デザイン:B
- カスタマイズ:B
- 記事作成:B
- 情報量:B
- サポート:B
- 長所:カスタマイズの土台
- AMP×PWA×
必要最低限のSEO対策&機能
Gushも有名な無料テンプレートですが、利用目的は他とは違っています。
内部SEO対策は必要なことは施されています。
また表示速度も速いほうです。
ただデザインはシンプルで、Gush独自の便利なカスタマイズ機能とかデザイン着せ替え機能があるわけではありません。
Gushを選ぶといいのはこんな人
つまりGushは、WordPressテーマとして必要最低限のものを備えた「土台」で、これを基礎にして「自分だけのテンプレートを作りたい」という人向けのものです。
ですので、「手軽に良いデザインを実現したい」を言う人がGushをインストールしてみても、失望することになります。
逆に「カスタマイズ大好き」な人にとっては非常に良いテンプレートということになります。
おすすめのテンプレートまとめ
最後に、当記事の内容をまとめておきます。
【WordPressテンプレートの選び方】
- ひどいエラーがないか
- 情報は多いか
- 日本語の説明があるか
- サポートはしっかりしているか(有料の場合)
- 自分の用途に合うか
- 自分の好みに合うか
- 自分の知識やスキルで十分利用できるか
【SEO対策に強いテンプレートとは?】
- HTMLなどソースコードが優れている
- クローラビリティが高い
- 表示速度が速い
- ユーザービリティが高い
- ページ(記事)作成を助けてくれる
- SEOに関する知識を与えてくれる
【有料のおすすめWordPressテンプレート】
Sランク
・賢威…得られるSEO知識が圧倒的
・THE THOR…他サイトと差別化しやすい
Aランク
・Diver…入力補助機能が最高レベル
・AFFINGER5…ボタン、バナー作成機能が便利
・JIN…初心者でもカスタマイズしやすい
・SANGO…「居心地の良さ」を第一に考えたデザイン
・Seal ver1.5…簡単に綺麗なサイトを作れる
Bランク
・SWALLOW…運用も見た目もシンプル
・TCD…目的別にデザインが用意されている
番外(WordPressテーマではないため)
・SIRIUS…小規模サイト量産に最適
【無料のおすすめWordPressテンプレート】
Sランク
・Cocoon…できることが非常に多い
Aランク
・Luxeritas…表示速度最速レベル
・LION MEDIA…表示速度が速い
Bランク
・Godios…体感速度最速
・Gush…カスタマイズの土台
※ランクは「無料テーマの中での」ランクです。
以上のような内容でした。
総合的に見ますと、やはり有料のテンプレートの方が機能も多く、サポートも充実しています。
内的SEO対策だけ見ると、無料テンプレートでも有料のものに負けないものが多いですが、多機能にしたり、ましてやサポートを充実させたりというのは無料では難しいことでしょう。
ただ無料の中でも、Cocoonは有料テーマを脅かす存在となっています。
有料のWordPressテンプレートの中で、他では真似のできないものを持っているのが賢威です。
SEOマニュアルやコンテンツ制作マニュアルは作者の松尾茂起さん独自のもので真似できませんし、2007年から情報を蓄積し続けているフォーラムも、同じものを作るのは時間的に不可能です。
そういう「得られる知識」を考慮に入れずに「テンプレートだけ」を見て選ぶとするなら、「自分の好みや用途やスキル」に合ったものを選ぶのが一番です。
例えば、「カスタマイズなんて面倒」と感じる人がカスタマイズ機能てんこ盛りのテンプレートを買っても、便利どころか苦痛になりかねません。
「WordPressは初めて」という人がサポートも情報もないテンプレートを手に入れても途方に暮れてしまうでしょう。
逆に、自分に合ったWordPressテーマであれば、楽しくサイトを作っていけるでしょうし、そうなれば自然とSEOにも強いサイトが育っていくでしょう。
自分に合ったテンプレートを選ぶために、当記事の情報が少しでもお役に立てれば幸いです。
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